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物流アウトソーシングの役割とは?種類やメリット・デメリットを紹介

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物流アウトソーシングの役割。メリット・デメリット

EC通販事業に参入し、事業規模を拡大していくにあたって、大きな課題になるのが物流業務への対応です。取り扱い商品数が少なく入出荷の頻度も少ないうちは、自社での物流業務対応も可能ですが、事業拡大で注文数や取り扱い商品数が増え、入出荷の頻度が高まると、物流機能の維持にかかる負担が増大してしまいます。

物流業務の負担が過大だと感じ始めたときに検討したいのが、物流アウトソーシング(物流委託)です。

本記事では、物流アウトソーシングの役割や委託できる業務、メリット・デメリットなどについて解説します。併せて、料金体系による分類や業者選定時のチェックポイント、アウトソーシング導入時の流れについても見ていきましょう。

目次

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物流アウトソーシングとは

物流アウトソーシング(物流委託)は、自社の物流機能を専門の代行会社に委託することです。

物流アウトソーシング(写真はスクロール360)

一般的には、自社内の空きスペースで在庫を管理することが難しくなってきたタイミングや、倉庫を借りていても社内の人材による倉庫業務や在庫管理に限界を感じたときに検討することがほとんどです。

自社物流のまま事業を拡大しようとすると、大量の在庫を保管できる大規模な物流センターや、在庫管理担当者、物流用のトラックなどを自社で用意しなければならず、莫大な投資が必要になります。

自社物流との違い

自社物流と物流アウトソーシングでは、自社で割かなければならない内部リソースが大きく異なります。自社物流では、以下の業務に多大なリソースを消費します。

  • 物流に関わる全ての業務調整、進捗管理
  • 自社商品や備品、消耗品を含めた在庫管理
  • 物流業務を円滑に進めるための人員確保、人材管理
  • 需要の変動予測や物流波動への対応

さらに、自社物流の仕組みを維持するためには、継続的な人件費も発生します。

一方、物流をプロにアウトソーシングすることで、人件費や多額の設備投資を費やすことなく保管スペースと管理の人手を確保できます。また、プロの専門的なノウハウを活かした物流作業によって、業務の質を向上させることも可能です。

物流アウトソーシングで依頼ができる業務

物流アウトソーシングで依頼ができる業務は以下の8つです。

物流アウトソーシングで依頼できる業務(写真はスクロール360)
  • 入荷・入庫(棚入れ)
  • 検品・セット組
  • 在庫管理
  • 帳票発行
  • ピッキング・流通加工・梱包
  • 出荷
  • 返品処理
  • 棚卸

入荷・入庫(棚入れ)

入荷・入庫(棚入れ)は、物流業務のスタート地点となるものです。それぞれの作業内容は下記のとおりです。

入荷

仕入れ先や拠点から、商品や荷物が届くことを入荷といいます。入荷を管理する人は、注文内容と入荷した商品が合っているかどうかを確かめます。

入庫(棚入れ)

入荷した商品について、自社の倉庫のどこに、どの数量を保管するのかを決め、商品の分類ごとに棚に収めるのが入庫(棚入れ)です。

入庫と棚入れは、同じ意味の用語として理解されています。数量や重さのある商品の積み下ろしは、プロのノウハウや機材を用いなければ困難な作業です。アウトソーシングすることで、専用の機材やノウハウのあるスタッフによって、これらの作業が速やかに行われます。

検品・セット組

検品は、商品の機能性や品質、数量の過不足などについて検査することです。
セット組は、複数の商品をひとつにまとめて管理するための作業です。

いずれも、商品の品質に大きく関わる重要な工程で、慣れない人が行うと時間がかかるだけでなく、見落としや品質劣化の可能性があるため、物流のプロにアウトソーシングしたほうが効率的な場合が多いでしょう。

在庫管理

在庫管理(写真はスクロール360)

入荷した商品が出荷されるまで品質を適切に保持したまま、在庫数を適正な範囲内に保つことが在庫管理です。

保管に適した環境は商品によって異なるため、品質管理の面において商品に適した保管が難しくなってきた場合は、物流アウトソーシングが選択肢に入ります。

また、在庫をリアルタイムで把握することは、在庫切れによる販売機会の逸失や余剰在庫による経営への悪影響を防ぐ上で欠かせません。自社で十分な管理体制が構築できない場合は、プロに在庫管理をアウトソーシングするのもひとつの手段です。

帳票発行

物流にまつわる帳票には、入荷伝票・出荷伝票・ピッキングリスト・送り状・納品書などがあり、倉庫内では出荷指示があった際に保管している在庫を引き当て、これらの帳票を発行することになります。

発行した帳票を倉庫のスタッフに渡して出荷準備が始まるため、出荷指示に対して正しい商品をピックアップして間違いのない帳票を組み合わせることが重要です。この点、物流アウトソーシングでは専用機器を用いるなど正確な作業が行われます。

ピッキング・流通加工・梱包

梱包ラッピング(写真はスクロール360)

出荷指示のあった商品を棚から取り出す
ピッキング、チラシ同梱・熨斗・ラッピングなどを行う流通加工、注文内容に合致していることを確認して発送できる状態にする梱包までの一連の作業は、出荷前の最終段階に位置する作業です。

流通加工と梱包には多くの資材が必要になるため、物流アウトソーシングをすることでコストを抑えられる場合があります。

出荷

商品を消費者に向けて発送するのが出荷です。梱包された商品に問題がないこと、出荷先が正しいかどうかを確かめながら作業します。

運送には当然ながら費用がかかりますが、多くの企業からの物流アウトソーシングを担う代行業者は運送会社と特別な運賃で契約していることが多いため、費用負担を軽減できる可能性があります。

返品処理

返品が発生した場合に、商品の状態を調べて再販できるかどうかを判断するのが返品処理です。商品の出荷までだけでなく、返品処理に対応している代行業者もあります。

棚卸

決算などのタイミングで行うのが、すべての商品の在庫数を正確に把握する棚卸です。
棚卸の結果、帳簿上の商品数と現物として確認できる商品数に差異がある場合、入荷から出荷までのいずれかのタイミングでミスがあることになります。

在庫数や商品の種類が多い場合は、棚卸にかなりの時間と人員が必要です。棚卸も代行業者に委託できるため、アウトソーシングすることで精度向上が期待でき、棚卸に割いていた人員をほかの業務に割り当てることもできます。

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物流アウトソーシングのメリット

物流アウトソーシングのメリットは以下の5つです。

物流アウトソーシングのメリット(イメージ)
  • コア業務への人員集中
  • 物流コストの削減
  • 品質向上によるCRM強化
  • 一時的な需要増(波動)にも対応できる
  • 変化する世の中のニーズにも対応できるようになる

コア業務への人員集中

物流業務に自社の人員を配置すると、その人員は物販ビジネスにおいて最も重要な
「新しい商品の企画」「既存商品のブラッシュアップ」「販売方法の再考」
といったプロセスに注力することが難しくなります。

物流業務は、それらのコア業務を担当しながら兼務できるほど簡単なものではありません。
物流機能をアウトソーシングすることで、従業員をコア業務に集中的に配置できます。

物流コストの削減

自社物流の場合、固定で発生する人件費や保管費などの物流コストが経営を圧迫します。
物流業務をアウトソーシングすることで、これらの費用を変動費化することが可能です。

物流アウトソーシングでは、扱う商品数や作業量に応じて費用が決まることが多いため、閑散期は費用を抑えられ、総合的に見ると物流コスト削減につながるケースもあります。

品質向上によるCRM強化

煩雑でミスが出やすい作業をプロに一任することで、物流が効率化・高速化します。

誤出荷や品質の管理ミスなどを削減できれば、企業に対する消費者の信頼を高め、好印象につなげることも可能です。CRM(顧客関係管理)が強化されることで、継続的な購入や、新規の顧客獲得につながる良い口コミの拡散も期待できるかもしれません。

一時的な需要増(波動)にも対応できる

世の中の変化や、メディア・SNSによる流行などで一時的に注目度がアップした場合、急激に需要が増加すること(波動)があります。

自社物流ではこのような場合、社内のリソースを融通する、あるいは短期アルバイトを急募集するなどして対応するしかありません。そのような急場しのぎの対応では、結果的に物流品質に問題が生じてトラブルやクレームが発生してしまう場合もあります。

物流アウトソーシングによって、専門知識を持った豊富なスタッフが需要増にも適切に対応し、平常時と同じサービスの質を維持しながら消費者の注文に応えられるので安心です。

変化する世の中のニーズにも対応できるようになる

世の中のニーズが変化しつつある場合でも、それに対応した新たな物流設備への投資に踏みきるのは難しいことがほとんどです。スペースの問題から、新たな設備を導入できないケースもあります。

その点、物流代行業者は、多くの企業の依頼に応じるために最新の物流設備を導入しており、常に高品質な物流を実現できる状態を維持しています。業界のトレンドや最新情報にも精通しており、現状に即した最適な解決策を提案してもらうことが可能です。

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物流アウトソーシングのデメリット

メリットの多い物流アウトソーシングですが、デメリットがないわけではありません。具体的には以下4つのデメリットがあるため、メリットと併せて検討が必要です。

物流アウトソーシングのデメリット(イメージ)
  • 対応可能なサービスが限られる場合がある
  • すべての業務を委託できるとは限らない
  • 業者選定が難しい
  • 自社にノウハウが蓄積しない

対応可能なサービスが限られる場合がある

取り扱いに際して専門知識が必要な商品の場合は、アウトソーシングすることによって
「検品の質が低下する」「梱包に手間がかかりコストがかさむ」
などの問題が起きる可能性があります。また、ミス発生時の責任が重大になりえる業務の場合は、対応自体を断られるケースもあるという点には注意が必要です。

さらに、特殊なラッピングや手書きのメッセージカードの同梱など、担当者によって品質に差が出る業務も依頼を断られるケースが少なくありません。

工数がかかる特殊な業務を依頼したい場合は、事前に十分な打ち合わせが必要で、追加コストが発生する可能性も認識しておく必要があります。

すべての業務を委託できるとは限らない

代行業者によって、対応しているサービスの範囲は異なります。

物流プロセスを一括して委託できる業者もあれば、一部の業務にしか対応していない業者もあるため、委託したい業務に対応しているかどうかは、必ず確認が必要です。専門知識や取り扱い免許を要する商品の組み立てなどは、自社で対応せざるをえないこともあります。

業者選定が難しい

EC通販事業者の増加に伴い、アウトソーシング先となる物流代行業者も増加しています。
これにより、自社に合ったサービスを選べるようになった反面、最適なアウトソーシング先の選定に手間がかかるようになりました。

扱っている商品や事業規模によって最適なアウトソーシング先は異なるため、
「競合他社が導入しているから」「費用が安いから」
といった理由で安易に選ぶことは避けるべきです。

まずは自社の課題を洗い出し、その課題に対応できるアウトソーシング先候補を選定し、選定した業者とは綿密に打ち合わせをした上で、自社に適した業者を決定する必要があります。

物流アウトソーシングの重要性とチェックリスト:ホワイトペーパー

物流アウトソーシングの
検討時期やポイントを解説!
※委託先選定チェックリスト付き

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自社にノウハウが蓄積しない

物流アウトソーシングによって、物流の質が高まる一方、自社にはノウハウが蓄積しません。今後もアウトソーシングを活用し続ける場合は問題ありませんが、
「将来的には自社で専用の部署を設けて、物流業務を内製化したい」
と考えている場合は、デメリットになる可能性があります。

物流アウトソーシングの種類

物流アウトソーシングは、料金体系やサービス内容の違いによって分類することができます。基本的には下記の2つに分けられるため、予算を踏まえて自社に適したサービスを選びましょう。

定額系物流サービス

定額系物流サービスは、提供されるサービス内容と料金が予め設定されています。そのため、自社に合ったサービスを見つけやすく、事前の打ち合わせも複雑になりません。

しかし、設定されているサービス以外の業務を依頼するのは難しいため、稼動開始した後から
「この業務にも対応してもらいたかった」といった事態になっても、柔軟な対応をしてもらえない可能性があります。

自社に必要なサービスが明確になっていない場合は、まずは定額系物流サービスを利用して必要な機能を確かめてから、カスタム系物流サービスに移行するのも1つの方法です。

カスタム系物流サービス

カスタム系物流サービスでは、自社に必要な機能、強化したい機能を選別して、サービスをカスタマイズできます。自社の理想に近い効率的な物流サービスを実現できる分、希望するサービス範囲やカスタマイズ内容、運用方法などによって料金が変わるため、場合によっては大きなコストになることもあります。

また、金額の算出や運用体制の確立に時間がかかるため、カスタム系物流サービスを検討する際には早めに複数の業者の見積もりを取り、予算に応じて比較・検討することが大切です。

物流アウトソーシングの利用を検討すべきタイミング

物流アウトソーシングの倉庫(イメージ)

物流アウトソーシングの利用を検討すべきタイミングの一例をご紹介します。

  • 自社リソースだけで物流業務が回らなくなってきた
  • 物流業務にリソースを割きすぎて、他の業務に支障が出てきた
  • ギフトラッピングやサンプル同梱など、サービス品質を高めたい
  • 事業拡大を考えている

これらに当てはまる場合、そのまま無理に自社で継続していくと、物流業務がパンクするだけでなく、ミスが増える恐れがあります。

また、物流業務ばかりにリソースが取られる状況では、事業拡大のチャンスを逃してしまう可能性もあるため、上記の傾向が出てきたら、早めにアウトソーシングの利用を検討することが大切です。

なお、繁忙期のみ物流アウトソーシングをする方法もあり、一時的な利用も含めて、検討してみるのも1つの方法です。

物流アウトソーシング導入の流れ

物流アウトソーシングの導入は、一般的に以下の流れで進めます。

物流アウトソーシングの導入(イメージ)
  1. 自社物流の現状と課題を把握する
  2. 複数の業者に問い合わせる
  3. 見積もりと提案を受ける
  4. 倉庫を見学する
  5. アウトソーシング業者を選定する
  6. 契約を締結する
  7. 物流業務を委託する
  8. 委託後の動向をモニタリングする
  9. 評価と改善を行う

1. 自社物流の現状と課題を把握する

一番始めに行うことは、自社物流の現状と課題を整理し実態を把握することです。まずは以下のように、自社物流の規模感や運用方法についての現状を洗い出します。

  • 出荷件数
  • 需要の変動
  • 主要サイズ
  • 必要な倉庫スペース
  • 商品の取り扱いについて
  • 現場で発生しているイレギュラー対応について

現状の整理を終えた後は、課題の洗い出しを行います。

物流アウトソーシングは、ただ単に業務を代行してもらうだけではなく、運用自体を見直すことによる品質改善も大切なポイントになるため、まずは最初のタイミングで「物流アウトソーシングする目的」を明確にすることが非常に重要です。明確にしたうえで、自社の現状と課題を物流アウトソーシング業者に伝えられると良いでしょう。

2. 複数の業者に問い合わせる

業者によって得意分野や取り扱いできる商材が異なるため、物流アウトソーシング業者へ問い合わせる際は、1社ではなく複数の業者に問い合わせします。業者ごとに特徴やメリットを比較し、自社が求めるサービスに近い業者をいくつか選定して問い合わせてみましょう。

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3. 見積もりと提案を受ける

見積もりと提案を受ける際は、事前に洗い出した自社の現状と課題、求めるサービス内容を余すことなく伝えることが大切です。

業者に確認しておきたい点や選定ポイントを整理した比較表にメモを残しておくと、提案を受けた後の比較がスムーズに行えます。

費用面で認識の違いがあると、後々トラブルにつながる恐れがあるため入念な確認が必要です。業者のコストシミュレーションにはどの項目が含まれているのか、または含まれていないのか、細かいところまで確認しましょう。

4. 倉庫を見学する

複数の提案を受けた中から、発注に向けて検討をしたい業者が見つかれば、倉庫見学を申し込みます。倉庫内や設備がどのようになっているのか、商品がどのように扱われているのかを、自分の目で確認します。

倉庫見学の際は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 自社物流以上の対応ができるか
  • どのような従業員が働いているのか
  • 自社商品を適切に管理できる設備やシステムが備わっているか
  • 倉庫内が整理整頓されておりセキュリティは万全か
  • 倉庫内に十分なスペースがあり、拡張性はありそうか

最近では、ビデオ会議システムを活用し、オンラインで倉庫を見学できる業者もあります。遠方で倉庫への訪問が難しい場合は、オンライン見学が可能かどうか問い合わせてみましょう。

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5. アウトソーシング業者を選定する

倉庫見学が終わったら、委託するアウトソーシング業者を選定します。自社物流が抱える課題を解消できることに加えて、将来的に長く委託できるかという視点を持つことが大切です。

とくに業務拡大を目指して自社から物流を切り離す場合、パートナーとして貢献してくれるかという点は重要なポイントです。担当者の温度感やコミュニケーションの取りやすさなども踏まえて選定しましょう。

6. 契約を締結する

業者の選定後は、契約を締結します。このとき、委託後の責任の所在が明文化されているかどうかの確認が大切です。

たとえば、物流業務をすべて委託する場合、誤出荷や個人情報漏洩が発生する可能性があります。その際、責任の所在がどこにあり、どのように対処するかまで明らかになっていると安心です。契約時に確認するのではなく、契約書のひな型を受け取った段階でつぶさに確認し、綿密な打ち合わせを行っておきましょう。

7. 物流業務を委託する

契約締結後は、自社物流の業務をすべてあるいは一部委託します。

委託する物流業務の種類や規模、業者によって異なりますが、本格的に自社物流をアウトソーシングできるまでに数ヶ月を要します。特に、システム間のデータ連携が必要になる場合は、設計を含めて時間がかかるため、早めに着手しましょう。

物流業務を委託してしばらくの間は、トラブルが起きやすいものです。細かい確認も出てくるため、すぐに対応できる体制を整えておきましょう。

8. 委託後の動向をモニタリングする

委託後は、委託先の動向についてモニタリングが必要です。とくに最初の頃は、委託した物流が滞りなく行われているか、実際に見て確かめることも大切です。

さらに、定期的に行われるミーティングや、報告レポートなどを通じて指標をチェックし、どのような成果が出ているのかも確認します。委託先に丸投げするのではなく、一緒に物流業務を進めていく姿勢で取り組むと、良い効果を得られるはずです。

9. 評価と改善を行う

委託後の物流をモニタリングした後は評価を行い、必要であれば委託先へ改善の相談を行います。最初のうちに気になる点を指摘して、双方ですれ違いのないようにしましょう。

改善をお願いする場合は、改善策の立案を任せるだけでなく、一緒に考えることも大切です。大切なパートナーとして丁寧なコミュニケーションを重ねることで、物流業務がブラッシュアップされ、効率化と効果の最大化が期待できます。

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物流アウトソーシング導入における課題

物流アウトソーシング導入時には以下3つの課題が懸念されます。

物流アウトソーシング導入の課題(イメージ)
  • リスク管理体制を整える必要がある
  • セキュリティ対策が必要になる
  • 密なコミュニケーションが必要になる

リスク管理体制を整える必要がある

物流アウトソーシング業者に物流業務を委託し、自社の見えないところで業務が進められるため、自社物流と比べるとリスク管理が難しくなります。

たとえば、業者のミスで誤出荷が起きた場合、個人情報漏洩といったトラブルにつながります。トラブルが発生した際の責任の所在を明確にしておくとともに、リスク管理体制を整えることが大切です。

業者のリスク管理体制については契約前に確認し、気になる点は問い合わせておくようにしましょう。業者と協力し、リスクアセスメントを実施することで、未然に防げるトラブルもあります。

セキュリティ対策が必要になる

物流業務を委託する際は、個人情報を渡すことになるため、万全のセキュリティ対策が必要です。契約前に、物流アウトソーシング業者のセキュリティ対策について確認が必要です。データの取り扱いも十分に注意しましょう。

密なコミュニケーションが必要になる

物流業務を委託すると、自社によるコントロールが難しくなるため、物流アウトソーシング業者との密なコミュニケーションが必要です。

密なコミュニケーションをとることで、シーズンやセール時の出荷変動に応じたスピーディーな対応も可能になります。また、トラブルも絶対に起こらないとは限りません。双方で話しやすい関係ができると、万が一のトラブル対応が必要な際も、早期解決につながります。

コミュニケーションを疎かにしていると、上記を含めたリスクがあるため注意しましょう。

物流アウトソーシング業者を選ぶときのポイント

物流アウトソーシング業者を選ぶ際の主なポイントは以下の6つです。

物流アウトソーシング業者(イメージ)
  • 自社商品に合った対応ができるか
  • 十分な実績があるか
  • 設備や人員が整っているか
  • 密なコミュニケーションが取れるか
  • 倉庫の立地に問題はないか
  • 導入コストに問題はないか

自社商品に合った対応ができるか

たとえば、アパレル商材を取り扱っている場合では、SKUによる在庫管理や検針、流通加工に対応できるかを確認する必要があります。自社の商品に適した対応ができる業者を選ぶことで、安心して物流業務を任せることができます。

十分な実績があるか

自社の商品と同じジャンルや業界における支援実績があるかどうかの確認も必要です。実績の他に、物流アウトソーシング事業の年数なども調べておくと良いでしょう。実績が豊富な業者なら、経験をもとにした高品質な物流業務を期待できます。

設備や人員が整っているか

設備や人員が整っていない業者に物流業務を委託すると、思わぬトラブルにつながるかもしれません。倉庫見学の際にチェックする項目として控えておきましょう。

密なコミュニケーションが取れるか

担当者とのコミュニケーションの取りやすさは今後に関わるため、密なコミュニケーションを取れるかどうかの確認が必要です。少しでも違和感を覚えるようなら、担当者を変更できるかどうかも確認しておきます。

将来的に事業拡大のパートナーになる可能性もあるため、妥協せずに検討しましょう。

倉庫の立地に問題はないか

業務を委託した後も、委託先に足を運ぶ機会もあるため、倉庫の立地も確認しておきます。併せて、委託先の倉庫から消費者までの配送距離に問題がないかも確認しておきましょう。

導入コストに問題はないか

物流アウトソーシングの導入による費用対効果をシミュレーションし、導入コストに問題がないかを確認します。業者によってコストに含まれている作業項目や記載方法が異なるため、複数の業者を比較する際は、同じ条件にそろえてから比較することがポイントです。

10物流アウトソーシング導入の成功事例

物流アウトソーシング事例(イメージ)

物流アウトソーシング導入における当社の成功事例を3つ紹介します。

  • 密なコミュニケーションと柔軟な対応力でキャパオーバーを解決
  • 15年以上の二人三脚でコア業務に専念
  • 物流以外もワンストップで委託したことでサービス品質向上

密なコミュニケーションと柔軟な対応力でキャパオーバーを解決

有限会社 山年園(やまねえん)様は、日本茶や健康茶などを扱う老舗のお茶屋さんです。ECショップでは、高級お茶漬けギフトをメインにさまざまな商品を取り扱っています。

同社は、物流アウトソーシングを導入する前まで自社物流で対応していましたが、注文の増加により物流業務がキャパオーバーしてしまいました。そこで、繁忙期のみ物流アウトソーシングを導入することで、業務の負担の軽減に成功したのです。

業者と密なコミュニケーションを築くことで、メッセージカードや熨斗をつけるといった心のこもった対応を引き継ぐこともできました。委託後は、メッセージカードの誤字に気づいて対応してくれるといったきめ細やかなサービスを受け、自社物流以上の業務を実感しています。

15年以上の二人三脚でコア業務に専念

株式会社 生活総合サービス様は、サプリメントや健康食品を扱う通販サイト「ていねい通販」を運営しています。当時、物流業務は自社で対応していましたが、そのまま業務を続けると、リソース不足による配送遅延が発生することが課題として浮上しました。

そこで、自社から物流業務を切り離すために、物流アウトソーシングを導入しました。物流業務を委託後、15年以上も利用を続けています。

長期的にパートナーとして関係を続けられるのは、同社の理念や対応方法を丁寧に汲み取る物流体制があるためです。物流業務を完全に任せられることで、コア業務に専念できるようになりました。

物流以外もワンストップで委託したことでサービス品質向上

福助 株式会社様は、足袋装束店として明治15年に創業した歴史あるアパレルメーカーです。現在は、靴下やストッキング、インナーウェアを製造販売しています。

同社は、BtoB物流は自社物流で行っていたものの、BtoC物流はフルフィルメントサービスを利用し委託していました。しかし、コスト減の手応えをつかめない点と、物流業務の知見が自社に蓄積されない点に課題感を抱いていたのです。そこで、BtoC物流も内製化することにしました。

ところが、BtoBとBtoCでは物流業務に異なる部分が生じるとともに、リードタイムが課題となってきたのです。この課題を解決するために、BtoC物流が得意な物流アウトソーシングを導入しました。

決め手となったのは、コンタクトセンターでの受注から商品の発送までをワンストップで委託できる点です。物流業務以外も含めて委託することで、同社のリソースは販促業務へ回すことができ、サービスレベルの向上を実現できたのです。

11まとめ:早めの物流アウトソーシングで業務拡大に備えよう

物流アウトソーシング(写真はスクロール360)

EC通販事業を運営する上で欠かせない物流業務には、大きな手間とコストがかかります。
この負担は事業が成長するにつれて増大していくため、創業期から物流アウトソーシングを利用して、さらなる事業拡大に備えていくことがおすすめです。

ただし、取り扱う商材や市場の動向、抱える物流課題、資金繰りなど、状況によって最適な選択は異なります。自社の経営状況や今後の方針を踏まえて、柔軟に判断しましょう。

当社では、各企業の課題に応じて、物流アウトソーシングを利用すべきか否かも含めた適切なアドバイスを行っております。物流業務のアウトソーシングを検討中の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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