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EC物流

アパレル3PLとは?特徴や選び方、導入メリット・デメリットを解説

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アパレル3PL 特徴や選び方、導入メリット・デメリットを解説

アパレル3PLとは、アパレル物流に特化した3PL(サードパーティー・ロジスティクス)です。 3PLは物流のすべてあるいは一部をプロの業者に委託することを指し、荷主企業の物流改善や負担軽減といったメリットをもたらします。

本記事では、アパレル3PLの概要と特徴、選び方と導入にあたってのメリット・デメリットを紹介します。

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アパレル3PLとは

アパレル3PLとは(イメージ)

アパレル3PLとは、アパレル商品に特化した3PL(サードパーティー・ロジスティクス)のことを指します。

3PLは「第三者物流」を意味し、荷主企業が物流のすべてあるいは一部を外部業者に委託することで構築される形態です。

自社物流を最適化するために相談しながら進めることも可能ですが、商品の入荷から物流をまるごと任せることで、自社のリソースが確保できるため、ECショップを展開するアパレル企業から大きな注目を集めています。

アパレル商品は種類やサイズ、カラーが豊富であるだけでなく、季節変動もあるため複雑な在庫管理を要します。さらに異物混入に対する検品や、縫製・刺繍といった流通加工、商品に適した梱包のような、アパレル特有の作業が必要です。

アパレル3PLの特徴

アパレル3PLには、通常の3PLにはない特徴が5つあります。
アパレルに必要な業務が、1つの物流倉庫(物流センター)で完結できると、より迅速に顧客へ商品を届けられるようになります。

アパレル3PLの特徴(イメージ)
  • 多SKUから多店舗までの在庫管理
  • 商品の特性に適した保管
  • 商品の検品
  • アパレル特有の流通加工
  • 衣類の梱包・ラッピング

多SKUから多店舗までの在庫管理

アパレルに特化した3PLでは、(委託先企業にもよりますが)複数の店舗やECショップの在庫を一括で管理し、返品や商品の入れ替えにも対応可能です。

SKU(Stock Keeping Unit)とは、在庫管理における「最小の品目を表す単位」ですが、同じ商品でも色やサイズなどが豊富なアパレル業界では、この「最小の品目を表す単位」を適切に設定することでミスなく在庫管理を行うことができます。

商品の特性に適した保管

アパレル商品は、下記のように商品の特性に応じた保管方法が求められるため、アパレルに特化した3PLを構築する場合は、取扱商品の種類と保管方法を明確にし、委託先企業に共有することが大切です。

【アパレル商品の保管例】
種類 保管方法
Tシャツ 小型のコンテナや保管棚に保管
Yシャツ 襟が崩れないように入れ子にして保管
ジャケット ハンガーラックにかけて保管
アクセサリー類 小分けできる保管棚に保管

商品の検品

アパレルに特化した3PLでは、(委託先企業にもよりますが)検針用のX線検査機やコンベア検針機を保有しているため、適切な検針が可能です。アパレル物流では、検品を手作業で行う事例もまだ多くあります。

自社で高額なコストをかけて検品専用機器を導入するのではなく、この工程を外部委託することで大幅に自社のリソースを削減できるだけでなく、不良品や欠陥品のチェックなども任せられるため、品質の向上にもつながります。

アパレル特有の流通加工

アパレルに特化した3PLでは、アパレル商品に特化した環境や設備が整っているため、流通加工を任せることもできます。例えば、アパレルには下記のような加工が必要です。

  • 裾上げ、丈直し
  • 洗濯ラベル、タグ付け
  • シール貼り
  • 福袋、アソートセット組
  • 補修
  • プレス加工

さらに、商品の採寸・撮影・画像加工・原稿作成といった、ささげ業務も請け負っているアパレル3PL企業もあります。

衣類の梱包・ラッピング

衣類は特性上、下記のような梱包作業が生じます。

  • 値札が表に見えるような梱包
  • たたみ直し
  • ギフト用ラッピング

梱包内容によっては手作業で行うものもあり、負担の大きな業務といえます。これをまるごと外部へ委託できると、自社リソースの削減が可能です。

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アパレル3PLを導入するメリット

アパレル3PLの導入には、大きく以下3つのメリットがあります。

アパレル3PL導入のメリット(イメージ)
  • 複雑な在庫の一元管理ができる
  • 季節による需要変動・波動に対応できる
  • 商品価値や品質の向上ができる

複雑な在庫の一元管理ができる

SKUが多いアパレル物流では、複雑な在庫の仕分けや管理が大きな手間であり、人件費や維持管理費といったコストにも大きく影響します。アパレルに特化した3PL企業へ物流をまるごと委託することで、これらのコスト削減が可能になります。

季節による需要変動・波動に対応できる

アパレル商品は季節やトレンドによって商品が大きく入れ替わるため、在庫の入れ替えや急激な注文増加に伴う複雑な管理業務が発生するため、アパレルに特化していない3PL企業では対応しきれないケースも少なくありません。

アパレル商品に対して豊富な業務経験をもつ3PLに任せられると、柔軟な対応ができるだけでなく、生産性の向上も見込めます。

商品価値や品質の向上ができる

アパレルに特化した3PLに任せることで、アパレル商品特有のしわや色落ち、針の混入などがないかどうかを細かくチェックし、安定した品質を保つことが可能です。

また、流通加工も一緒に任せられる3PLの場合は、プレスやタグ付け、ラッピングなど、出荷前の商品に加工を施すことで、より付加価値の高い状態の商品に仕上げます。

アパレル3PL導入のデメリット

アパレル3PLを導入することで、以下2つのデメリットが生じる可能性があります。

アパレル3PL導入のデメリット(イメージ)
  • 導入コストがかかる
  • アパレル物流のノウハウが蓄積しない

導入コストがかかる

アパレル物流をまるごと委託するとなると、相応のコストが発生します。

しかし、自社で運用改善する際に物流コンサルティングを受けたり、マテハン機器を導入したりする場合も同様にコストは発生します。長期的な視点をもって、どちらが自社にとって最適かどうかは検討する必要があります。

アパレル物流のノウハウが蓄積しない

アパレル物流をまるごと委託するとなると、自社にはノウハウが蓄積できないため、今後もアウトソーシングを活用し続ける場合は問題ありませんが、将来的に内製化に切り替える際にはゼロから学びなおす必要が出てきます。

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アパレル3PLの選び方

アパレルに特化した3PL企業を選ぶ時は、次の7つのポイントを押さえることで、自社物流を最大限に効率化・最適化できるようになります。

アパレル3PLの選び方(イメージ)
  • アパレル物流の実績があるか
  • 実店舗・販売委託店舗への出荷も対応しているか
  • アパレル特化業務に対応しているか
  • 多SKUの正確な在庫管理が可能か
  • アパレル特有のマテハン設備があるか
  • BtoB・BtoCどちらにも対応しているか
  • 物流コンサルティングは含まれるか

アパレル物流の実績があるか

上述のように、アパレル物流では通常の3PLでは対応できない業務が多数あります。そのため、アパレル物流の実績がどのくらいあるかを最初に確認しましょう。該当企業の公式サイトを見て、掲載されている事例を確認することも1つの方法です。

3PL企業は大きく分けて、2つのルーツがあります。前者は実際に物流を担ってきた経験があることが明白ですが、後者は経験が浅い場合があります。

  • 物流センターや倉庫の運営事業者
  • 在庫管理ソフトなどを開発するIT関連会社

実店舗・販売委託店舗への出荷も対応しているか

実店舗への出荷に対応できる3PL企業は多いですが、卸業者から販売委託店舗へ出荷する場合は、細かいルールや規制があることが多いため、対応を断られるケースがあります。

アパレルに特化した3PLを選ぶ際は、卸業者から販売委託店舗への出荷業務の経験があるかを確認する必要があります。

アパレル特化業務に対応しているか

例えば、アパレル物流には下記のような特化業務が発生します。

【アパレル特化業務の例】

  • 商品の検品・検針
  • 衣類のギフトラッピング
  • 商品の形状に適した保管
  • 商品への流通加工

現在、行っている業務をすべて任せられるかどうかを確認することが重要です。
「流通加工のための機器や設備の有無や数」「作業に慣れたスタッフの数」をはじめ、取扱商品が大量にある場合は、それらすべてに対応できるリソースがあるかどうかを確認しましょう。

多SKUの正確な在庫管理が可能か

多SKUの扱いに慣れていないと、「商品の取り違え・誤発送」「商品発送の遅延」「棚卸差異の発生」などのトラブルに繋がります。

ミスが重なることで、顧客満足度の低下を招き、アパレル3PLの導入意義が薄れてしまう恐れもあります。適切な管理ができる3PL企業を選ぶことが大切です。

アパレル特有のマテハン設備があるか

アパレル商品の流通加工のための機器はもちろんのこと、在庫管理システムについても知っておく必要があります。実際に倉庫見学ができる場合は、足を運ぶようにしましょう。

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煩雑なアパレル商品の在庫管理をスムーズに行えるよう、アパレルに特化した在庫管理システムも存在します。3PL企業を選ぶ際には、こうしたシステムを導入しているかも選定ポイントになります。

BtoB・BtoCどちらにも対応しているか

卸業と小売業どちらかに専念している場合は、顧客がはっきりしていますが、そうではないケースも増えてきています。

小売業を営む卸業者や、卸業も担う小売業者にとっては、BtoBとBtoCのどちらの物流も必要です。どちらか片方に特化しているのではなく、両方の実績がある3PL企業を探すようにしましょう。

物流コンサルティングは含まれるか

3PL企業の中には物流代行業務だけでなく、自社物流の改善のための物流コンサルティングを受けることができる場合があります。ともに課題解決に取り組める企業を選ぶことで、自社にもノウハウが蓄積していくでしょう。

まとめ:アパレル特化の3PLを導入して物流を効率化しよう

在庫管理コストを削減(イメージ)

アパレルに特化した3PLを導入することで、物流品質の改善ができることが分かりました。3PL企業を選ぶ際には、アパレル物流の実績をはじめ、アパレル商品特有の業務や在庫管理が可能かどうかをしっかり確認することが重要です。

当社では、これまでの実績とノウハウをもとに、アパレル特有の複雑な在庫管理や流通加工を含むアパレル物流を幅広くサポートしております。アパレルに特化した3PLの導入をご検討の際には、お気軽にご相談ください。

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