
EC通販の物流アウトソーシング、委託会社によって異なる費用について
サービス内容の違い・特徴・メリットなどを詳しく解説!
EC通販物流をアウトソーシングする際に調べてみると、物流代行会社によって様々な費用構造・料金プランが用意されています。大きくは、以下の2種類に分かれます。
・各物流代行会社が定めたサービス内容と料金に沿って、業務をアウトソーシングする
「パッケージタイプ」
・通販事業者の商材・ニーズによって見合ったサービス内容と見積が提供される
「カスタマイズタイプ」
それぞれ規模や成長、顧客層やマーケティング手法など…あらゆる要素から自社に合った料金プランを決める場合が多いですが、実際はどのように違うのか、何を基準に選ぶのがよいのか、悩まれる事業者様も少なくありません。
本記事では、
●「パッケージタイプ」と「カスタマイズタイプ」の違い。
●それぞれのメリット・デメリット
などをご紹介します。
EC通販事業者様は勿論、これから物流を新規で立ち上げるDtoC企業様も是非ご参考になさってください。
目次
「物流についてまずは相談したい」
と考えている方へ
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商材を問わず、幅広い事業者様より評価いただいています
1物流アウトソーシングの費用が決まる料金プランの特徴
一般的に物流代行のサービス仕様には大きく2種類、「パッケージタイプ」と「カスタマイズタイプ」があります。まずはそれぞれの特徴をご説明しましょう。
料金プラン「パッケージタイプ」の特徴

入出荷ルールやデータ連携方法などが予め決められた物流基盤を利用するため、サービス内容がある程度パッケージ化されています。中小規模のEC通販事業者を対象とされていることが多く、主なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 導入スピードが早い
物流代行会社によってあらかじめ定められたルールや条件に沿って運用されるため、見積・契約などをスムーズに進められることができます。そのため、導入スピードもぐっと短縮できます。 - 予算の見通しが立てやすい
決まった条件・ルールに沿った料金プランのため、月の平均的な出荷件数と出荷の多いサイズから、概ねの費用算出が出来るなど費用試算・予算管理がしやすいことも魅力です。 - 小規模でも導入しやすい
小規模からでもアウトソーシングしやすいサービス内容と費用構造になっているため、出荷件数が少ない中小規模のEC通販事業者や、これから通販物流を立ち上げるDtoC企業に最適です。
デメリット
- 提供サービス外の対応ができない
- カスタマイズが自由にできない
- ギフトラッピング等の付帯業務ができないことも
など物流代行会社によって定められた物流基盤に合わせた運用では柔軟な対応が難しいことが多々。そのため事業が成長する中で、新たな要望や課題が出てきたら、「カスタマイズタイプ」に切り替えるケースが主流です。
料金プラン「カスタマイズタイプ」の特徴

対して「カスタマイズタイプ」は、それぞれのEC通販事業者の課題・ニーズに合わせて、配送の種類や同梱物、サービスレベルなどを設定し、事業者ごとにオリジナルの物流基盤を構築するサービスです。主なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- オリジナル物流基盤にカスタマイズできる
カスタマイズではより細かな部分にも対応した物流を実現できます。たとえば顧客ごとのチラシや同梱物の入れ分け、商品加工、ささげ、オリジナル資材の使用、細やかなギフトラッピングなど幅広い業務のサービス利用が可能となります。 - 出荷件数・事業成長に合わせた規模拡張が可能
スタッフの確保がしやすく在庫保管スペースの拡張性も高いため、セールや繁忙期などの一時的な「出荷波動」や、今後事業成長に伴う規模の拡大・出荷件数の大幅増加にも柔軟に対応できます。 - 万全のサポート体制
専任担当者がつき、個別対応を行うため何か相談・トラブルなどが発生した場合はすぐに対応できます。
デメリット
- 余裕をもった導入期間が必要になる
- 出荷件数が少ない場合1件当たりの費用は比較的高くなる
など「パッケージタイプ」に比べると、時間も費用もかかります。
2料金プラン、何を基準に選ぶべき?

両プランのサービス内容と費用構造については理解できたが、結局どちらの料金プランを選べば良いのか、何を基準にして決めたら良いのか迷う…といった事業者様は、以下をご参考にしてみてください。
料金プラン、適合チェックリスト
1つでも項目が多く当てはまる方がそのプランと適合します。
- なるべく早くアウトソーシングしたい
- 出荷件数が少なくてもアウトソーシングしたい
- 費用をなるべく抑えたい
- 新規物流立ち上げで出荷件数の予測がつかない
料金プランが「カスタマイズタイプ」向きの通販事業者
- 要望に合わせた梱包・出荷を依頼したい
- 出荷件数が多く、今後も拡大したい
- ギフトラッピング・流通加工もしたい
- 購入者ひとりひとりに対してCRM対応をしたい
「パッケージタイプ」と「カスタマイズタイプ」比較表
以下は一般的な料金プラン比較表です。タイプによって得意不得意分野があるので、商品や販売戦略など自社ニーズに合致するか検討しましょう。
料金プラン | パッケージタイプ | カスタマイズタイプ |
---|---|---|
導入期間 | 数日単位~ | 数カ月単位~ |
出荷件数目安 | 少なくても可 | ある程度規模がないと費用「高」 |
費用 | 個数(サイズ)×日数 | 坪数、パレット数/月 |
カスタマイズ性 | 決まったルール・条件以外は基本的にNG | 自社の要望や商材に合わせて自由自在にオーダー可能 |
これらに合わせて、
- 月間出荷件数
- 現在の保管坪数
- 配送エリア
- 出荷が多いサイズ
- マーケティング手法
- 今後の成長性
など様々な要素や可能性を考慮しながら、各物流代行会社のプランやサポート面などを比較検討します。
3事業成長を考えるなら、両プラン対応の物流代行会社が安心

現在出荷件数が少なくても、今後、成長したい・成長の可能性があるのであれば「パッケージタイプ」と「カスタマイズタイプ」の両方に対応できる物流代行会社にアウトソーシングし、状況に応じてプラン切替することも1つの選択肢です。
両方の料金プランに対応していることで、成長に応じてその時に適した提案内容を受けられるうえ、「別会社にリプレイスする必要がない」「物流システムをイチから再構築しなくてもよい」などの費用削減や時間短縮にも繋がります。
当社、スクロール360でも事業者様ごとのニーズに沿った物流基盤を構築する従来の「カスタマイズプラン」に加え、中小規模の通販事業者様向けに「ライトプラン(パッケージタイプ)」のサービスを提供(※)しております。
(※現在はリピート通販事業者様対象です(2022年3月現在))
当社が定めた物流基盤(入出荷ルール・データ連携方法等)をご利用いただくことで、高品質物流をより手軽かつスピーディーに導入が可能になるため、より多くの通販事業者様にご利用いただけます。
4まとめ:費用構造を理解して最適な物流アウトソーシング先を見つけよう

いかがでしたか。
「パッケージタイプ」と「カスタマイズタイプ」の知識を通して、自社ECに合う物流代行サービスがどちらのタイプがよいのかおわかりいただけたと思います。
早いうちから信頼できる物流代行会社と関係性を作っておくことで、成長や変化による影響を最小限に抑えられる可能性がありますので、物流のアウトソーシングを検討される際、費用に関して少しでも疑問が生じたら、是非EC通販物流のエキスパート、スクロール360までお気軽にご相談ください。
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