物流波動とは、季節やキャンペーン施策などによって上下する物流量の波を示すものです。
波動が大きい場合には、物流量の変動が大きいことを意味し、対応するためには柔軟なリソース対応や物流拠点の見直しなどが必要です。
本記事では物流波動について解説したうえで、発生する要因や現場への影響、具体的な対応方法を紹介します。波動対応にお悩みの出荷担当スタッフは、是非ご参考ください。
目次
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1物流波動とは
物流波動とは、時期や施策、社会情勢などによって上下する物流の波であり「波動が大きい」と使われる場合には、物流量の変動が大きいことを表します。
物流波動の変動に合わせて社内のリソースを配分して対応することを「波動対応」と言い、適切に行うことで生産性や顧客満足度の向上につながります。
しかし、不十分な対応だと出荷遅延やトラブルによるクレームに発展する恐れもあります。
物流波動の要因
物流波動は、季節ごとのイベントやSNSでの拡散など、以下の要因で発生します。
要因 | 具体例 |
---|---|
時期・季節 | お中元やクリスマスなど |
施策 | 自社のイベントやセール・キャンペーンなど |
社会情勢 | 災害や政情不安など |
2物流波動による影響
波動対応するためには、倉庫やトラック、人員などのリソースを必要最大量を保有しておく必要がありますが、閑散期にはこのリソースを有効活用できず、無駄なコストが発生してしまいます。
また物流波動が大きく、膨大な数の商品を取り扱う場合は人為的なミスが発生しやすくなり、配送遅延や誤出荷などのトラブルにつながる恐れがあります。その結果、ブランド力の低下や顧客の減少に影響を及ぼすことも少なくありません。
人為的なミスは「通常とは異なる商品数」「通常とは異なるスタッフ」で対応することで発生しやすくなるため、単純に人員を追加すれば解決できることではなく、通常よりも注意して業務を行う必要があります。
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3物流波動への対応方法
物流波動への対応方法は、以下の6つがあげられます。
- マニュアルを整備する
- 物流拠点を最適化する
- 物流波動に関する情報を共有する
- マテハン機器を導入する
- WMS(倉庫管理システム)を導入する
- 物流のアウトソーシングをする
マニュアルを整備する
多くの注文に対してスムーズに作業し、発送するためにはスタッフの補充が必要不可欠です。
そのためには、まず業務マニュアルを整備し、新人スタッフであっても「正確かつ迅速に対応できるようにすること」が大切です。
物流拠点を最適化する
取り扱う商品の数量が増えた場合でも、迅速に対応できるように物流拠点を分散化することもひとつの方法です
平常時との物量ギャップが大きいと、ミスやトラブルにつながりやすいため、1拠点あたりの取り扱い数量を減らすことで混乱を避けることができます。また、配送先までの距離を短くできると、配送リードタイムが短縮できるため、スムーズに商品を届けることも可能になります。
物流波動に関する情報を共有する
物流波動が発生する要因や入荷情報、キャンペーン情報などはリアルタイムに現場へ共有します。
これにより、現場のスタッフが物流波動の状況を把握したうえで、計画を立て、適切に対応することができます。
現場への共有が遅れてしまうと波動対応が不十分となり、出荷遅延や誤出荷などのトラブルにつながる恐れがあります。
マテハン機器を導入する
物流波動が大きく、さらに取り扱い商品数量が多い場合は、マテハン機器を導入することで商品の運搬作業などを自動化できるため、迅速に出荷業務を行うことができるようになります。
代表的なマテハン機器は、以下のようなものがあげられます。
- フォークリフト
- コンベヤ
- ソーター
- ピッキングカートなど
マテハン機器を導入することによって、重量のある商品の運搬や仕分けなどの作業を容易に行うことができるため、少ない人員でも物流波動に対応することが可能です。
WMS(倉庫管理システム)を導入する
WMS(倉庫管理システム)を導入することによって、倉庫内の情報をリアルタイムで把握・管理できるため、物流波動に迅速に対応することが可能です。
WMSには主に、以下のような機能が搭載されています。
機能 | 特徴 |
---|---|
入出荷管理 | 検品や仕分け管理を行う機能 |
在庫管理 | 在庫の数量や賞味期限などの情報を管理する機能 |
棚卸管理 | 倉庫内の在庫の棚卸を支援する機能 |
ロケーション管理 | 商品の保管場所を管理する機能 |
請求管理 | 請求書発行を管理する機能 |
帳票・ラベル発行 | 帳票やラベルを発行する機能 |
物流のアウトソーシングをする
物流のプロに業務をアウトソーシングすることによって、繁忙期でも効率的かつ正確に商品を出荷することができるうえ、閑散期には余分なリソースのコスト発生を防ぐことできます。
物流波動にお悩みの方は、物流のプロへのアウトソーシングを検討してはいかがでしょうか。
4まとめ:物流をアウトソーシングして物流波動に対応しよう
物流波動とは時期やキャンペーン施策、社会情勢などによって上下する物流量の波であり、「物流波動が大きい」とは物流量の変動が大きいことを意味します。物流波動に対応するためには、物流のプロにアウトソーシングすることが推奨されます。
当社では長年の実績から培った知見とノウハウを活かし、物流量に応じて人員配置や商品の配置などを最適化し、一時的な「大量注文」も即日出荷対応いたします。
さらに、複数拠点出荷サービスや、最新鋭のマテハン機器を利用するなど、事業者さまのご希望や状況に応じた方法での波動対応が可能です。 物流波動に課題をお持ちでしたら、多くの実績をもつ当社へお気軽にお問い合わせください。
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