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発注点とは?発注方式の種類や計算方法、適切に管理するポイントを解説

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発注点とは?発注方式の種類や計算方法

発注点とは、発注をかけるタイミングの指標となる在庫数のことです。
在庫管理では、余剰在庫や欠品を防ぐために適切なタイミングで発注を行う必要があり、発注管理を最適化する手法の1つが発注点です。

本記事では、発注点の種類や計算方法、適切に管理をする方法について解説します。

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発注点とは

発注点とは、「この値を下回ったら発注する」とあらかじめ設定した在庫数のことで、閾値(しきいち)とも呼ばれます。余剰在庫や欠品を防ぐため、在庫管理の手法の1つとして発注点管理が必要となる場合があります。

発注点のデータ分析(イメージ)

過不足なく在庫を補充するためには、発注点を適切に設定することが重要です。

閾値を高く設定してしまい、在庫が十分にあるにも関わらず発注をかけると、余剰在庫が発生する可能性があるため注意が必要です。

発注方式の種類

発注方式の種類には、以下の2つがあります。

物流 倉庫(イメージ)
  • 定期発注方式
  • 定量発注方式

定期発注方式

定期発注方式は、在庫の残数に関係なく定期的に発注する方法で、毎週、毎月、3ヶ月ごとなど、あらかじめ設定したタイミングで発注します。在庫回転率が高く、メインとなる商材の発注に使われる傾向にあります。

定期発注方式では、発注忘れを防止し、発注や支払いの業務を効率良く行うことができる点がメリットです。また、都度在庫数を数えて発注するため、状況に応じて発注量を増減でき、適正な数量を発注できます。

ただし、在庫数を把握していないと過不足が起きてしまう可能性がある点がデメリットです。

過剰在庫や欠品を避けるためには、在庫数を把握し発注量を都度変える必要があります。需要や出庫数を予測して発注量を都度決めなければならないため、経験やスキルがない場合は発注量を見誤ってしまう可能性もあります。

適切な発注量を把握するために、過去の実績から発注量を見積もるのも1つの方法です。

定量発注方式

定量発注方式は、発注点(閾値)をもとに発注する方式であり、発注コストや在庫維持コストを最小限に抑えられる発注量、経済発注量を計算して発注します。

定量発注方式は在庫数をベースにした発注方式のため、在庫の過不足が起こりにくく、発注点を適切に管理することで発注量が一定になるメリットがあります。経済発注量で発注回数を抑えられるため、発注コストも最小限に抑えることが可能です。

ただし、在庫のチェックをしたり不定期に発注が発生するため、業務効率化が難しいというデメリットがあります。また、決まった量を発注するため急な需要の増減に対応できず、余剰在庫や欠品が発生してしまう可能性がある点にも注意が必要です。

定量発注方式は、需要の変動が少なく、売上が安定している商品に適した発注方式です。

発注点の計算方法

発注点の計算に必要な3つの要素と、発注点の計算式について解説します。

計算に必要な3つの要素

【発注点の計算に必要な要素】

要素 詳細
平均出庫数1日あたりの出庫数(使用数や販売数)の平均
リードタイム発注から納品までの日数
安全在庫需要が変動して予想以上の出庫があっても、欠品を防ぐことのできる在庫数

発注点の計算式

【発注点の計算方法】

発注点 = ( 平均出庫数 × リードタイム ) + 安全在庫

例えば、平均出庫数20個、リードタイム3日、安全在庫40個の場合は、(20 × 3) + 40 = 100(発注点)で、在庫数が100を下回ったら発注するという計算になります。

発注量を決める際は、量ではなく日数で考えることが重要であり「1週間分発注する」という場合は「1日の平均出庫数 × 7日 + 安全在庫数」が発注量となります。

適切な発注点管理をするポイント

適切な発注点管理をするポイントは、以下の5つです。

発注点の計算 電卓(イメージ)
  • フローをマニュアル化する
  • ロケーション管理を徹底する
  • 季節変動を考慮した需要予測をする
  • 在庫管理の優先順位を決める
  • リードタイムを短縮する

フローをマニュアル化する

担当者ごとに計測方法が異なってしまうと正確な在庫数を把握できなくなるため、発注点管理をするためには正確な在庫管理が重要です。

在庫計測のタイミングや数え方、フローなどを定めてマニュアル化することで、担当者による確認漏れや、計測のばらつきなどを最小限に抑えることができます。数え間違い防止のため、ハンディターミナルを導入するのも1つの方法です。

倉庫や店舗にある在庫数を確認することを、棚卸と言います。棚卸を効率化するためには、自社の運用にあった棚卸のフローを考案し、ミスを減らすための仕組みを作ることが重要です。

ロケーション管理を徹底する

ロケーションとは在庫の保管場所のことで、ロケーション管理とは保管場所を示す位置(住所)を割り振り、在庫を管理する方法のことを指します。

在庫の保管場所がバラバラ、頻繁に変わるなどの状況では、正確に在庫数を把握できなかったり、把握するのに時間がかかってしまいます。

ロケーション管理をする際は、エリア・通路・棚の列・段にわかりやすい番号(ロケーション番号)を付けることで管理の質を高めることができます。担当者のスキルや経験に依存しないため、在庫確認のスピードや正確性にばらつきが出ることを防止できます。

季節変動を考慮した需要予測をする

在庫の中には、繁忙期や社会情勢、キャンペーンなどで通常よりも多い出庫が予想されるものがあります。過去の実績や市場のトレンドなどを考慮して需要予測を行い、大幅な出庫の増加が見込まれる場合は発注点を見直したり、発注量を増やすなどの対応が必要です。

季節やキャンペーン、社会情勢などで変化する物流の波のことを、物流波動と言います。物流波動の変化に対応するため、マニュアルを整備したりWMS(倉庫管理システム)を導入して、急な需要の増加にも対処できるよう環境を整えておくことも大切です。

在庫管理の優先順位を決める

在庫の種類ごとに優先順位を決めることで、在庫管理の効率化を図ることができます。優先順位を設定する手法として、在庫をA・B・Cの3つにランク付けするABC分析があります。

【ABC分析】

A売上全体の70%を占める商品
B売上全体の20〜30%を占める商品
C売上全体の10%未満の商品

売上に占める割合の高いAの在庫について、在庫切れを徹底的に防止するため優先的に管理するといった対策を取ることができます。

リードタイムを短縮する

リードタイムを短くすることで1回の発注量が減り、在庫回転率が高くなります。在庫回転率を高めることで、過剰在庫を抱えるリスクやコストを減らすことに繋がります。
商品が届くまでの期間を短縮することで、販売機会の損失を防ぐことも可能です。

また、在庫回転率が低い商品を処分したり、在庫回転率が高い商品の販売を強化するといった戦略を立案することも可能です。

発注点を管理する方法

発注点を管理する方法は、大きく分けて以下の2つです。

発注点の管理(イメージ)
  • エクセルで管理する
  • 在庫管理システムで管理する

エクセルで管理する

在庫管理表を作成し発注点管理を行う方法で、在庫管理システムを導入することなく、エクセルに慣れている人であればすぐに対応が可能です。関数による自動計算機能を使って、計算ミスを減らすこともできます。

ただし、取り扱う在庫の種類が多い場合は、情報の検索や更新に時間がかかるため、エクセルでの発注点管理は不向きです。拠点が多い場合も、1つのエクセルファイルを同時に編集するのは難しいため、他の管理方法が推奨されます。

在庫管理システムで管理する

在庫の種類が多い、拠点が複数ある、自社の業務フローに適した方法で在庫管理がしたいという場合は、在庫管理システムの導入が適しています。

入庫や出庫、在庫数を1つのシステム上で管理できるほか、在庫の検索も簡単です。分析機能付きの在庫管理システムであれば、需要予測を立てる際にも役立ちます。

ただし、導入には初期費用や毎月の利用料がかかる場合があるため、導入コストが予算内におさまるかどうか事前に確認が必要です。また、操作を一から覚える必要があるため、ITツールに慣れていない人にはハードルが高く感じられる可能性があります。

在庫管理システムを選ぶ際は、なるべくシンプルな操作で管理できるシステムや、自社の業務フローに沿った機能が搭載されているシステムを選ぶことが重要です。

まとめ:発注点を理解して適切な発注管理をしよう

発注点を適切に管理することで、発注のタイミングや発注量を適切に決めることができ、余剰在庫や欠品の防止に役立つことがわかりました。

適切に発注点を管理するためには、マニュアルの整備やロケーション管理の徹底などで、担当者のスキルに依存せず正確に在庫確認ができる環境を整えることが重要です。

また、決まった量を発注するため、急な需要の増減に対応できない場合があるため注意が必要です。需要の変動が少なく、売上が安定している商品の在庫管理に適しているため、発注点をしっかり理解して、必要に応じて採用してみてください。

当社では、長年の経験から培った知見をノウハウを活かし、業界トップクラスの物流代行サービスを提供しております。適切な在庫管理に課題をお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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