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物流をIT化するメリットは?活用事例やIT化が必要な理由を解説

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物流IT化のメリット、活用事例

物流業界における労働力不足や非効率な業務を改善するため、物流現場でのIT活用が進んでいます。実際ITによって、どのような業務が効率化できるようになるのでしょうか。

本記事では、物流業界においてIT化が必要な理由やメリット、活用事例について詳しく解説します。ぜひ、自社の物流を考える上でご参考ください。

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物流業界でIT化が必要な理由

EC取引が年々増加している中で、物流現場での人手不足は慢性化しており、物流のIT化によって労働力不足を解消しようとする企業が増えています。
これらが物流業界でIT化が必要な理由になりますが、下記の2点に分けて解説します。

物流業務(イメージ)
  • 物流現場で人手が不足しているため
  • EC取引の増加に対応するため

物流現場で人手が不足しているため

物流業界での人手不足は年々深刻になってきています。特にトラックドライバーが不足していると感じている企業の割合は2011年以降、一貫して増加しており、現在は6割以上の物流会社が人手不足を実感しています。
(参考:国土交通省/物流を取り巻く現状について

その背景には、EC取引の増加により配送業務量が増えているといった課題や、物流業務が長時間労働にもかかわらず低賃金であるといった課題があります。人手不足を解消するためには、物流業界の長時間労働・低賃金を是正する「働き方改革」が必要となっており、その手段としてIT活用が注目されています。

EC取引の増加に対応するため

EC取引の規模は2020年に約12兆円となっており、2013年の約6兆円から2倍の規模になっています。このようなEC取引の増加に伴い、物流現場の作業スタッフが行う業務量も格段に増えているのが現状です。
(参考:経済産業省/電子商取引に関する市場調査の結果

出荷量がひっ迫すると、出荷の対応が遅れて納期が遅れたり、配送先を間違えるなどのミスも増加しやすく、物流業界の長年の課題となってきました。増大するEC取引に確実・迅速に対応するため、受注管理から出荷管理までの情報を一元管理し、作業を自動化するITシステムが注目されています。

物流をIT化するメリット

物流現場の業務をIT化するメリットとしては、下記の3点があります。

物流のIT化(イメージ)
  • 人手不足の解消
  • 業務の効率化
  • 商品・サービスの品質向上

人手不足の解消

物流現場の業務をIT化することは、人手不足の解消につながるメリットがあります。
たとえば、物流現場で重い荷物を運搬する業務は、他の業種と比べて重労働のため、人材が定着しにくいことも課題の1つです。そこで最近では、人に代わって荷物を運搬するロボットを導入することで人手不足を解消する動きがあります。

AIを搭載した荷物運搬ロボットなら、最適な走行ルートを導き出し、スタッフの指示がなくても自動走行で荷物を運ぶことが可能で、人と協働するロボットとして期待されています。

業務の効率化

物流現場の業務をIT化することで、業務効率化が実現するメリットがあります。
これまで物流現場では、受注・仕入れ・出荷の情報を管理するために商品の品番・数量を手動で入力することが一般的でした。しかし、EC取引の増大により、スタッフが行う業務量が格段に増え、ヒューマンエラーも増えやすい傾向にあります。

そこで、受注を受けてから商品を出荷するまでのデータ入力を自動化するITシステムが登場しました。スタッフが手動で行ってきた商品管理全般に関わる業務を省人化することができるため、効率化を実現できます。

商品・サービスの品質向上

物流現場のIT化は、商品・サービスの品質向上につながるメリットもあります。
たとえば、食品を販売するEC通販の場合、製造時の温度・湿度といったデータをITシステムに蓄積しておくことで、品質を保つための環境条件が把握できるようになるため、品質改良が可能になります。

また、衣服を販売するEC通販の場合、在庫数や販売数のデータをITシステムに蓄積しておくことで、商品ごとに売れやすい時期に合わせた適切な在庫管理ができるようになります。

このように、商品・サービスに関する、あらゆるデータをITシステムに蓄積しておくことで、品質改善に活用することが可能です。

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物流業界でのIT活用事例

物流業界で実際に活用されている、IT・システムの事例を4つ紹介します。

物流でのIT活用事例(イメージ)
  • 荷物運搬ロボット
  • 倉庫管理システム(WMS)
  • 配送管理システム
  • ドローン配送

荷物運搬ロボット

荷物運搬ロボットとは、自走して荷物を運搬できるアーム付きロボットです。物流倉庫では、人に代わって荷物を運搬するロボットの活用が進んでいます。

最近注目されている荷物運搬ロボットはAMR(自律走行搬送ロボット)です。AMRは物流現場の障害物をセンサーで検知して回避する技術や、AIが目的地までの最適な経路を自動で判断する技術が搭載されています。

人と同じような運搬作業ができるAMRは、スタッフと協働して倉庫内の運搬業務が可能なため、人手不足の解消手段としても注目されています。

倉庫管理システム(WMS)

倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)とは、倉庫に商品を入荷し、出荷するまでの商品管理ができるシステムのことです。具体的には、最新の在庫状況を一元管理する機能や、出荷時のピッキングリストを自動作成する機能が備わっています。

スタッフのデータ入力業務をWMSに置き換えることで、数量の入力ミスや誤出荷などのヒューマンエラーを軽減することが可能です。ミスなく商品を出荷することは企業の信頼性を高める上でも重要です。

配送管理システム

配送管理システムとは、商品出荷後の輸送業務についてシステム上で管理できるシステムのことです。出荷量・配送先などの必要なデータを入れると(または、倉庫管理システムから自動入力されると)、最適な車両の手配、輸送ルートの作成といった輸配送計画を作成することが可能です。

トラックの稼働状況(ルート、ドライバーの人数、交通状況)を管理できる配送管理システムなら、リアルタイムでドライバーの運転状況を確認でき、事故やトラブルの際にも素早く対応できます。

ドローン配送

ドローン配送とは、小型の無人飛行機を使って、倉庫にある商品を消費者まで配送するサービスです。2022年にはAmazonでドローン配送サービス「Prime Air」の提供が開始されました。Prime Airは5ポンド(約2.3kg)までの荷物なら、倉庫から消費者の自宅までドローンを使って配送することが可能です。

2023年現在、Amazonのドローン配送サービスを利用できるエリアは限定されていますが、この取り組みが成功すれば、他の物流現場でもドローン配送が活用されていくでしょう。

まとめ:物流の経営課題にIT活用を

物流現場では人手不足の解消・業務効率化が課題となっており、これらの課題に対してIT活用は有効な手段ということが分かりました。

ITの導入には初期コストや運用コストが必要ですが、長期的に考えると業務の効率化によりコスト削減につながるメリットや、データ活用によりサービス品質の向上ができるというメリットもあります。

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