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物流 物流 (改善 / 効率化)

リードタイム短縮のポイント/フルフィルメントと物流のアウトソーシングによる対策事例

 更新日 :
EC通販のリードタイム短縮イメージ

リードタイム短縮に関する課題・メリット・具体的な改善策とは?
物流とフルフィルメントの視点から、重要ポイントを詳しく解説!

「販売機会損失を減らして、売上・顧客満足度の向上につなげたい」
「バックヤード業務を効率化して、リードタイムを改善したい」

リードタイムは業務改善をはかる「指標」です。EC通販におけるリードタイムとは、商品が入庫してからお届け先に届けられるまでにかかる時間(期間)を表しています。
目まぐるしく変化するEC通販業界では、出荷量の波動に対応できる体制を整えることが重要です。その際、リードタイムを短縮することもポイントとなりますが、正確に商品を出荷するなど、ただ短縮をするのではなく品質維持とのバランスも大切にしなければなりません。

本記事では、EC通販事業者の皆さまが抱えるリードタイムのお悩みに対する具体的な改善策をご案内します。当社の事例もあわせてご紹介しますので、リードタイムの改善にぜひお役立てください。

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EC通販に関わるリードタイム4種類

EC通販に関わるリードタイムには大きく4つに分けられます。それぞれ、プロセスの始まりから終わりまでの所要時間(期間)のことを指しており、物流以外の業務も深く関わります。

EC通販に関わるリードタイムの種類について

販売リードタイム

販売リードタイムとは、販売する商品が届いてから、EC通販上で購入できる状態になるまでにかかる時間のことをいいます。この時間を少しでも短縮できると、トレンドに乗り遅れることなく機会損失の防止にもつながります。

受注リードタイム

受注リードタイムとは、EC通販より注文を受けてから、物流倉庫に対して出荷指示を出すまでにかかる時間のことをいいます。注文数が増えれば増えるほど、受け入れ体制の確保が難しくなったり、対応が遅れてしまったりすることが原因で、出荷指示までの時間が長引いてしまうことがあります。

出荷リードタイム

出荷リードタイムとは、物流倉庫側が出荷指示を受けてから倉庫内でピッキング・梱包・出荷(配送業者へ引き渡し)するまでにかかる時間のことをいいます。倉庫内で行われる作業範囲は業者によって異なりますが、受け入れ体制の確保やインフラの整備などによって、この時間を少しでも短縮、効率化することが可能となります。

配送リードタイム

配送リードタイムとは、配送業者が引き渡しを受けてからお届け先に商品をお届けするまでにかかる時間のことをいいます。この時間は商品の引き渡しを行う物流倉庫拠点が大きく関わります。

販売リードタイムを短縮する方法

ささげ、商品登録のプロへのアウトソーシングでリードタイム短縮

実際に当社にも、販売リードタイムに関する以下のようなご相談をいただきます。

  • 仕入れた商品をできるだけ早く販売開始したい
  • ECサイトへの出品が遅れることで発生する機会損失を減らしたい

特にトレンドに左右されやすい商品を取り扱っているECサイトでは、販売商品をいかにすばやく市場に出すことができるかどうかということが、機会損失を減らすための重要なカギとなります。販売商品を市場に出す準備作業として、商品現物の撮影・画像加工・採寸・原稿ライティングといった「ささげ」や、商品マスタ作成やECサイトへの商品登録データを作成する「商品登録」が発生するため、これらの作業をプロにアウトソーシングすることで、販売リードタイムの短縮につながります。

フルフィルメントを兼ね備えた物流会社利用のすすめ

さらに当社のような、フルフィルメント機能を兼ね備えた物流倉庫業者へのアウトソーシングがおすすめです。

リードタイムに関連するささげと物流業務イメージ

ささげと物流をそれぞれ別会社へ委託する場合と比較して、ささげから出荷までの作業をすべて物流倉庫内で完結することができるため、ささげ現場から物流倉庫への移動時間をまるごと短縮し、販売リードタイムを大きく改善できると同時に、発生する横持ち費用の低減化にもつながります。

また、取り扱いSKUが多い場合は商品マスタや商品登録データ作成が膨大な量になるため、安定した品質とスピードが重要です。プロにアウトソーシングすることで、作業の煩雑さが軽減し、効率アップにもつながります。

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受注リードタイムを短縮する方法

受注業務のプロへのアウトソーシングでリードタイム短縮

実際に当社にも、受注リードタイムに関する以下のようなご相談をいただきます。

  • 自社で受注対応をしているが、繁忙期の人員確保が難しい
  • 急な注文増加に対する問い合わせに対応が間に合わない

コンタクトセンターに電話をかけてもなかなか繋がらないという事例も、受け入れ体制が間に合っていないことが原因です。「買いたい!」という購入者の熱が冷めないうちに、スムーズで丁寧な対応ができるかどうかということが重要なカギとなります。

受注リードタイムに関わる一般的なインバウンド業務は、注文受付・商品に関するお問い合わせ対応・注文に関する相談などさまざまですが、当社の場合は、ECに精通しているベテランスタッフが多数在籍し、受注予測に合わせた人員調整にも対応します。安定した品質とスムーズな対応力が保証されているプロにアウトソーシングできると安心です。

フルフィルメントを兼ね備えた物流会社利用のすすめ

さらに当社のような、フルフィルメント機能を兼ね備えた物流倉庫業者へのアウトソーシングがおすすめです。

リードタイムに関連するコールセンターと物流業務イメージ

受注業務単体を別会社へ委託する場合と比較して、商品に関するお問い合わせやクレームをより迅速に対応できるようになるため、受注リードタイムの改善にもつながります。

例えば、商品スペックに関するお問い合わせで、材質や商品の特徴などについて聞かれることがあります。商品現物をすぐに確認することができれば、購入者の熱が冷めないうちに適切な対応ができ、リードタイムの短縮だけでなく、顧客満足度の向上にもつながります。

MEMO:一元管理システムの導入

EC店舗を複数展開している場合は、一元管理システムの導入も検討してみては。
導入することで各EC店舗の管理画面で個別に作業する必要がなくなるため、受注リードタイムの短縮につながる点がメリットです。

当社でも一元管理ASPサービス「eシェルパモール2.0」を提供しています。
当社の「物流代行サービス」と一緒にご利用いただくことで、ピッキング・梱包・出荷までの自動処理が可能となり、出荷リードタイムの短縮にもつながります。

出荷リードタイムを短縮する方法

物流業務のプロへのアウトソーシングでリードタイム短縮

実際に当社にも、出荷リードタイムに関する以下のようなご相談をいただきます。

  • 注文ピーク時の人員確保が難しく、出荷が遅れてしまう
  • 作業スペースが足りず、インフラ整備も難しく、ミスも多い
  • 倉庫業務が間に合わず、出荷制限・販売停止になってしまった
  • 流通加工や化粧品加工などの付帯作業に時間がかかってしまう

このように、抱える課題はとても多く内容もさまざまですが、これらの作業をプロにアウトソーシングすることで、出荷リードタイムの短縮につながります。

物流に関わる業務は、入荷検収・在庫管理・ピッキング・梱包・出荷(配送業者へ引き渡し)など多岐にわたります。当社の場合は、季節要因やセール、キャンペーンに合わせた受注予測に対して、人員配置や商品配置を最適化して出荷波動対応をスムーズに行い、何千~何万もの商品をすばやく確実にお届けするための環境を整えています。

また、倉庫管理システム(WMS)ゲートアソートシステム(GAS)・自動梱包機・仕分けソーターなどのインフラ整備によりシステム化(自動化)を実現し、ミスを軽減することで結果的に出荷リードタイムの短縮にもつながります。安定した品質と出荷波動対応力が保証されているプロにアウトソーシングできると安心です。

流通加工や許認可資格を兼ね備えた物流会社利用のすすめ

さらに当社のような、フルフィルメント機能を兼ね備えた物流倉庫業者へのアウトソーシングがおすすめです。

リードタイムに関連する流通加工と化粧品業務イメージ

裾直しや裄丈直しなどの流通加工、ラベル貼りやアッセンブリ等の化粧品製造加工を、単体で別会社へ委託する場合と比較して、これらの作業をすべて物流倉庫内で完結することができるため、それぞれの作業現場から物流倉庫への移動時間をまるごと短縮し出荷リードタイムを大きく改善することが可能です。

MEMO:1週間程度→2日に短縮した事例も

例えば当社では、今まで1週間程度かかっていたワイシャツ専門ショップ様の丈詰めを物流倉庫内で行うことにより、作業時間を2日まで短縮した成功事例も。
加工処理も同時に対応できる当社だからこそのメリットです。


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配送リードタイムを短縮する方法

物流倉庫の拠点を見直すことでリードタイム短縮できることも

実際に当社にも(特に地方に物流倉庫の拠点を構えるEC通販事業者の皆さまから)配送リードタイムに関する以下のようなご相談をいただきます。

  • お届け日数をもう少し短縮することはできないか

商材や用途(すぐに使いたい・すぐに届けたい)によっては、このお届け日数が購入意思決定を左右する可能性もあります。配送リードタイムの短縮には、物流拠点の見直しをすることも1つの方法です。
特に地方に拠点を構えている場合は、自社商品のお届け先の割合が多いエリア(主に首都圏)に物流拠点を置くことで、配送リードタイムの短縮につながる可能性もあります。

MEMO:全国を網羅する当社の物流拠点

当社では、全国の主要都市に物流倉庫拠点を構えています。
物流倉庫拠点の移転に関するお悩みもお気軽にご相談ください。

まとめ:リードタイム短縮で売上&顧客満足度のアップへ!

リードタイム短縮で売上アップイメージ

いかがでしたか。
EC周りのリードタイム改善には、それぞれの業務プロセスに関わるプロにアウトソーシングして、業務最適化をはかることが一番の近道であることが分かりました。さらにフルフィルメント機能を兼ね備えた物流代行サービスをご利用いただくことで、より高度な最適化につながる可能性もあります。

あらゆる付帯業務の実現が可能な物流代行サービスを提供している当社では、リードタイム改善に関するさまざまなご相談もお受けしています。少しでもお困りごとがありましたら、是非スクロール360までご相談ください。

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