
ECの流通加工(ささげ業務)を物流代行会社が対応することで
リードタイム短縮になるほか、コスト削減にも繋がります!
EC通販事業者が日々の業務を全て自社で行なっていると、売れ行きが伸びるにつれ、人手も時間も不足するというジレンマを抱えることになります。実際、コロナ禍をきっかけにリソース不足を痛感している方も多いのではないでしょうか。一部業務の外部委託を検討しながらも、「どの業務を自社で、どの業務を外部委託したらよいのか判断できない」「外注コストが気になる」「業務の質の低下が心配」などの懸念から、結局内部で対応し、疲弊してしまってはいませんか。
この記事では、
●流通加工業務を外部委託するメリット
●委託先選びのポイント
●流通加工業務を委託して成功した事例
などについてご紹介します。
目次
「物流についてまずは相談したい」
と考えている方へ
750社を超える通販支援実績をもつスクロール360は、
商材を問わず、幅広い事業者様より評価いただいています
1ささげ業務で知る、ECの流通加工を委託する重要性

必ずしも自社で対応する必要のない流通加工(お直しや、名入れ、ギフト加工やアッセンブリ、ささげなど)のバックヤード業務については、システム化と同時に外部委託を進めておくことが大切です。
こちらの記事ではささげ業務を例に流通加工を外部委託するメリットを説明しましょう。
代行会社への委託が推奨される、ECのささげ業務とは
まず「ささげ業務」とは、撮影、採寸、原稿ライティングのこと。EC通販業界では頭文字をとってささげと呼びます。商品を棚に陳列するだけの店舗とは違い、EC通販では、実際に手に取ることができない分、顧客は商品の画像やサイズ、説明といった商品データを細かく見て欲しいものを選びます。そこで専用スタジオで撮影、その場で採寸し、サイズ・材質やスペックなどのデータを起こし、商品特徴をわかりやすく伝え、顧客に買いたいと思わせる原稿をつけて出品するという「ささげ業務」が必須となるのです。
実際に業務を行なっている方ならその大変さがお分かりかと思いますが、たとえば撮影一つとっても、機材の選定、購入、ホコリ取り、アイロンがけなどの準備、撮影後の画像処理、機材の手入れなど非常に煩雑、かつコストのかかる業務です。実物と相違しない色合わせも必要。原稿も、法律に基づく表現を行うためのマニュアル、ガイドライン整備、言葉遣いに配慮した上で、最終チェックにも時間をかけます。採寸は実寸以外にも素材、原産国などの入力も必要です。いずれも間違いの許されない、なおかつ手間のかかる業務なのです。
ささげ業務を委託した場合、具体的にはどう変わる?
そこで当社スクロール360では一連のささげ業務を受託しており、モールへの商品掲載まで行うサービスを提供しています。具体的な業務の流れは以下の通りです。
- ささげ希望リスト、商品名、JANコード
- スタジオに商品着荷 付け合わせ、仕分け、撮影準備
- 採寸
- 撮影
- 画像加工(色合わせ、トリミング、切り抜き、リネームなど)
- コピーライティング(商品説明文の作成)
- デバッグ(カット漏れなどのチェック)
- 画像やスペックデータのフォーマット化、アップロード
EC通販事業者は商品と既定の希望リストに入力して送るだけで、何もしなくても出品までできてしまう仕組みです。このように、ささげなど流通加工の外部委託を進めることで早い段階から業務の見える化、ルール化ができます。さらに今後、規模拡大等で業務が増加しても引き続き委託先に対応を任せられるため、EC・通販事業者は安心して商品開発や戦略などのコア業務に集中することができます。
これはEC・通販事業者に必要なセオリーである、「桶の理論(全ての通販業務の水準を合わせること)」や「10億円の壁(通販売上10億円を前にすると、商品・業務・販売などを担当する各部門が分業になり、バランスが崩れ始めること)」を意識する上でも大切な取り組みなのです。
2流通加工(ささげ)業務の委託で得られる3つのメリット

ささげをはじめ、お直し、名入れ、ギフト加工やアッセンブリなどの流通加工業務を適切な代行会社に外部委託することで、「リードタイム短縮」・「無駄な横持ちコストの削減」、「プラスαの対応」、といった3つのメリットが得られます。
リードタイムが短縮できる
ささげ業務を例に上げると、当社スクロール360ならアパレルなら1ブース75SKU~100SKU(1SKUあたり7~8カット)を撮影、トリミング、レタッチ、採寸、ライティングまで行うことができます。
また一般的な流通加工業者では、倉庫から加工の現場に送って、また倉庫に送り返すためリードタイムがかかり、商品を頻繁にアップしたい場合の妨げとなってしまいます。一方で当社では倉庫内に流通加工部門があるので、商品が到着してから現場に移動する時間の無駄も省けます。
無駄な横持ちコストがかからない
一般的な流通加工業者では、倉庫から加工の現場に送って、また倉庫に送り返すため、いわゆる横持ちのコストがかかります。当社では倉庫内に流通加工部門があるため、商品を輸送する必要がなく、無駄な横持ちコストもかかりません。
プラスαの対応ができる
より商品をカスタマイズでき、オムニチャネルにも対応できる裾直し、袖直しなどの「お直し」や、保育園・幼稚園の入園準備やギフトに対応できる「名入れ」、入荷時にたたみじわなどがついていても、きれいな状態で撮影・出荷できる「スチーム/アイロンがけ」、出産祝いなどのギフト対応や、ワイシャツに施して高級感・オリジナル感を出せる「刺繍」なども合わせて提供できるようになります。
これはショップの大きな付加価値となり、他者との差別化が図れるでしょう。
3ECにおける流通加工(ささげ)業務委託の成功事例

当社でもささげをはじめとした、幅広い流通加工業務を行っております。
当社が担当させていただいた成功事例を一部ご紹介いたします。
ワイシャツ専門ショップ様
こちらの企業様では、(EC上で)ワイシャツの丈詰めができることがセールスポイント。出荷代行のみならず、その加工処理も同じ倉庫内で対応できるという当社に委託いただいたところ、出荷リードタイムを1週間から2日に短縮されました。
さらに現在都内にショールームを構え、O2Oの取り組みを実施中。そこではサンプルシャツのみを用意し、お客様は実際に試着した上で生地やサイズ感を確認。そして注文そのものはオンラインで発注するというものです。すると、その発注データが当社の倉庫に届き、その場ですぐにサイズ直しをして発送できるため、スピーディーな対応を実現出来ています。
今、小売業ではO2Oやオムニチャネルなど、リアル店舗とネットショップを融合、連動させる仕組みが注目されていますが、こちらのケースはその成功事例だと言えるでしょう。
手芸専門ショップ様
またコロナ禍では、マスクを自作する人が増え、ある手芸ショップ様ではガーゼの生地が飛ぶように売れました。当社ではそのショップ様の商品出荷と共に、1日1000枚 の生地カットに対応しました。
カットに関して特別な技量は必要だと思われがちですが、当社ではスタッフ誰でも対応できるように、定規と生地カットのためのガイドをセットするなどの仕組みを整えたため、この緊急事態時の波動出荷にも対応できました。
アパレルショップ様
こちらの事業者様は、以前倉庫に在庫がない場合は、注文が来ると実店舗の在庫を1回1回あたって、FAXで物流倉庫に送るよう指示を出していましたが、店舗によっては対応が遅かったり、後から別の裾直し工場に送り直したりなどで出荷に10日前後もかかってしまっていました。結果、お客様からの問い合わせ数も増えて対応に追われていたのです。
そこで当社では、売れ筋である2割の商品を倉庫に置き、全体の8割の注文はすぐに出荷できる仕組みを整えました。さらに、お直しが必要な場合も倉庫内の縫製工場での対応が可能となり、4日以内にご購入者様にお届けできるようになりました。すると問い合わせ数も激減し、スタッフの負荷も軽減したのです。
4まとめ:ECの流通加工(ささげ)業務を委託してさらなる成長へ

いかがでしたか。
ささげ業務を中心に、流通加工業務を外部委託するメリットについて紹介させていただきました。
出荷作業の付加価値を考えて、あえて第三者のプロに委託することも大切ですね。
また、流通加工を同じ倉庫内で対応できることで出荷までのリードタイム短縮になるほか、横持ち費用がかからないなどのコスト削減にも繋がることがわかりました。
当社スクロール360では、ただ商品を出荷をするだけではありません。
事業者様が今後EC事業を継続・拡大する上でボトルネックになりやすいバックヤード部分について、そのお悩みに適宜応じた最適解を提案いたします。
「もしかしたら出荷業務と合わせてこの作業も出来るかな?」「うちの商品でも対応可能?」と少しでもご検討いただけるようであれば、お気軽にご相談ください!
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