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サンクスページとは?作成するメリットや有効活用する方法、事例を解説

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サンクスページとは?作成メリットと事例

サンクスページとは、ネットショッピングで購入後に表示される「ご注文ありがとうございます」といった文言が表示されるページを指します。

サンクスページは工夫次第で、リピート率を上げることができる重要なページですが、サンクスページが充実していないケースや、改善をしたことがないケースも多く見受けられます。

本記事では、サンクスページのメリットや作り方、欠かせないポイントを紹介します。

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サンクスページとは

サンクスページとは、顧客側がECサイトで以下のような行動をした際に自動表示されるページのことをいいます。

サンクスページ:スマートフォン(イメージ)
  • 商品の購入
  • 問い合わせ
  • 資料やサンプル請求

顧客の行動に対して「ご注文ありがとうございます」「お問い合わせありがとうございます」など、感謝を伝えることがサンクスページの基本的な役割です。

このサンクスページの文言やデザインを工夫することで、顧客満足度の向上や、リピーターの獲得に繋がる可能性もあるため、ただ感謝を伝えるだけのページに留めてしまうと、せっかくのチャンスを逃してしまいます。

関連商品を紹介したり、自社ショップのSNSに誘導することで、顧客に適した情報を提供できると、さらなる顧客満足度の向上が期待できます。

サンクスページを作るメリット

サンクスページを作るメリットは、以下の3つがあげられます。

サンクスページ メモ(イメージ)
  • 安心感を与えることができる
  • 他の商品購入につながる
  • 顧客の行動を把握できる

安心感を与えることができる

サンクスページが表示されないと、処理が正常に完了したのか分からず、顧客側に不安を与えてしまいます。

安心して購入できないECサイトでは、顧客が離れてしまう可能性たあるため、リピートが増えないことに課題がある場合は、サンクスページが正しく設定されているか、安心感のある言葉づかいやデザイン・コンテンツになっているかを、あらためて見直してみましょう。

他の商品購入につながる

商品購入や問い合わせをする顧客は、自社商品やサービスに一定の関心を持っています。そのため、サンクスページで他の関連商品やサービスを紹介するなど、継続購入の動線をつくることができると、リピート購入も期待できるでしょう。

顧客の行動を把握できる

サンクスページを設置した後、見直しをせず放置するのは厳禁です。サンクスページに訪れた顧客の反応や行動を確認・分析して、都度改善していきましょう。

顧客の行動を見るには、サンクスページにアクセス解析用のタグを入れるのが効果的です。
アクセス解析ができないと顧客ニーズの把握が難しいため、適切な改善ができません。顧客の反応や行動を確認し、文言やデザインをアップデートしていきましょう。

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サンクスページを有効活用する方法

サンクスページを有効活用する方法は、以下の4つです。

通販 ショッピングカート(イメージ)
  • 購入したものと関連する商品を紹介する
  • SNS等のシェア・登録ボタンを設置する
  • 自社サイトや動画へのリンクを設置する
  • 購入者限定のクーポンを発行する

購入したものと関連する商品を紹介する

サンクスページで関連商品を紹介することで、次回購入の可能性も高まります。
どのような商品が適しているかは「クロスセル」や「アップセル」の2つの手段から、商品や顧客の行動によって使い分けてください。

手法 概要 特徴
クロスセル顧客の購入した商品の関連商品を紹介・宣伝色が薄い
・不信感を与えにくい
・自社のブランド価値を下げにくい
アップセル顧客の購入した商品よりも高額な商品を紹介・継続購入に繋げやすい
・顧客満足度が向上する
・顧客単価を上げられる

顧客の購入した商品から興味・関心を分析し、最適な商品を紹介できると、追加で別の商品を購入してもらうことも可能です。

SNS等のシェア・登録ボタンを設置する

サンクスページでSNSのシェアボタンやメルマガの登録ボタンを設置することで、自社商品の宣伝やブランドイメージアップの効果が期待できます。

SNSのシェアボタンでは、顧客がフォロワーに商品を宣伝してくれる可能性も高まります。「友達に教えたい」と思ったときにシェアできるボタンがあると、認知度向上や新規顧客獲得に効果的です。

また、サンクスページからメルマガ登録に誘導できると、自社ブランドや商品について、より詳細な情報が提供できるようになります。メルマガ登録を促す際は、読者限定のクーポンやお役立ち情報が受け取れることをPRすると効果的です。

自社サイトや動画へのリンクを設置する

ECサイトに訪れた顧客の行動はさまざまですが、中には、商品の詳細を詳しく読んでいない人もいます。そのため、サンクスページに商品の魅力や使い方を詳しく紹介している特設サイトやPRブログ、紹介動画へのリンクを掲載できると、顧客の興味・関心が上がることも期待できます。現在は動画コンテンツが効果が高い傾向にあります。

購入者限定のクーポンを発行する

おすすめしたい商品を追加購入される可能性もあり、更にサービス精神のある企業だと認識してもらいやすくなります。

クーポンを配布する際は「〇月〇日まで10%オフ」「購入後〇時間のみ有効」など事前に有効期限を設定すれば顧客の購買意欲をさらに刺激できるでしょう。

サンクスページの作り方

サンクスページを作成する手順は、以下の3ステップです。

パソコン デスク(イメージ)
  1. 文言を考案・精査する
  2. デザインを決定する
  3. 運用しながら改善する

1.文言を考案・精査する

商品購入完了時のサンクスページには、以下3つの内容は必ず入れましょう。

【サンクスページに盛り込む内容(購入後の場合)】

内容 概要
発送・到着予定日購入商品がいつ発送・お届けできるのか、日付を記載する
決済の可否(クレジットカード決済の場合など)正常に決済完了できたかどうかを明記する
問い合わせ先何かあった場合に、どこへ問い合わせできるのかを明記する

また、「だれに」「何を」訴求するかを前提に、載せる文言を考えましょう。
ポイントは、可能な限りターゲットを細かく絞り込むことです。顧客の心理に沿った文言を選定できると、顧客の購買行動を促進できます。

反対にターゲットの範囲が広すぎたり、顧客心理に沿った文言になっていないと購買促進効果は見込めません。特定の顧客にアプローチすることを第一に考えましょう。

2.デザインを決定する

ターゲットの年齢層や性別、興味・関心に合わせて、コンテンツの配置や使う色を決めましょう。デザインにはレイアウトや色使いなど、一定の専門知識が必要になるため、自社にノウハウがない場合は、サンクスページのデザインをアウトソーシングすることも検討しましょう。

3.運用しながら改善する

事前に解析用のタグをECサイトに組み込み、顧客の行動や反応を参照しながら、サンクスページを改善していきます。

例えば、サンクスページに載せたコンテンツのクリック率が低い場合など、期待通りの効果が出ていない場合は、文言やデザインの見直しが必要です。また、クリック率は高くても誘導した商品の購入がされていない場合は、リンク先のページ改善が必要です。

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サンクスページのデザイン事例

デザインの参考になるサンクスページの事例を4つ紹介します。

デザイン 図面(イメージ)
  • ZOZOTOWN
  • Amazon
  • Bell Cosme
  • トピア

ZOZOTOWN

ZOZOTOWNのサンクスページは、基本的な要素が詰まったシンプルなデザインです。注文した商品の内容や配送状況の確認方法を掲載することで、顧客の安心感を高めています。

また、TwitterのシェアボタンやZOZOTOWNアプリのインストール方法、自社メルマガの登録ボタンなど、顧客の選択肢を提示しているため押しつけがましさを感じません。

独自のコンテンツとしては、使わなくなった服を下取りする「ZOZOユーズド」のURLを記載し、下取りサービスに対応していることをPRしています。

Amazon

Amazonのサンクスページは、次の購入を促すコンテンツが充実したデザインになっています。顧客の閲覧履歴や購入履歴からおすすめ商品を紹介している他、SNSのシェアボタンや関連コンテンツの広告が表示されています。

サンクスページの基本の要素である、感謝の文言や注文内容・注文番号が一ヵ所にまとまっていることも特徴です。合わせて到着予定日を掲載することで、顧客の安心感を高めています。

Bell Cosme

女性向け化粧品ECサイトのBell Cosmeは、サンクスページで次回購入時に使えるクーポンを配布し、リピート購入に繋げています。

化粧品は1回使っただけでは効果を実感しにくいため、同じ商品をリピートしてもらう必要があります。そのため、次回購入を促すクーポンを配布するなどの工夫をしていると推測できます。

まとめ:サンクスページを改善してECサイトを最適化しよう

サンクスページでは、購入への感謝の文言や商品の購入情報だけでなく、次回の購入に繋がるコンテンツを充実させて顧客の購買意欲を高めましょう。

商品紹介やSNSボタンを配置するなど、工夫次第で売上アップも期待できます。
今一度、自社のサンクスページを見直して、顧客満足度やリピート率のアップを狙ってみてはいかがでしょうか。

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