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物流 (輸配送)

物流の横持ちとは?縦持ちとの違いや発生する原因、改善方法を紹介

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物流の横持ちとは?縦持ちとの違いや発生する原因、改善方法を紹介

横持ちとは、最短距離ではなく拠点を経由して配送することです。
最適化された配送ルートではなく、寄り道をすることで余計なコストや時間が発生してしまうため、なるべく横持ちを発生させない工夫が必要です。

本記事では、横持ちの概要や縦持ちとの違い、発生する原因や改善方法などを紹介します。倉庫管理の担当者の方は、ぜひご参考ください。

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物流の横持ちとは

物流の横持ち(イメージ)

横持ちとは、本来の最終目的場所への最短距離ではなく、以下のような「寄り道する輸送」を指します。

  • 社内拠点間での商品輸送
  • 同拠点内での保管スペースと作業スペース間の移動

異なる拠点で商品の保管と加工を対応している場合や、配送トラックが足りない場合などによく発生します。

ところがこの横持ちの発生に伴い、納品先への配送が最短距離ではなく、別の拠点に寄り道を行うことになります。そのため人件費や業務時間、業務量などが増えて各方面に負担がかかる点が大きなデメリットです。

さらに積み下ろし作業の回数が増えてしまうことで商品の破損リスクも高まるため、横持ちが発生しない工夫が必要です。

縦持ちとの違い

縦持ちとは、地上や建物の下階・上階の間での配送(上下移動)を指します。
ビルをはじめとした大きな建物へ搬入する場合や、搬出する商品が上階に保管されている際に発生します。

横持ち同様、縦持ちでも余計な時間やコストが発生してしまうことに加え、上下の移動によって商品が破損するリスクがあるため注意が必要です。

横持ちが発生する原因

物流の横持ち(イメージ)

横持ちが発生する原因には、以下の3点が挙げられます。

  • 物流機能が分散している
  • 配送可能なトラックがない
  • 繁忙期で商品が多い

物流機能が分散している

生産や加工、梱包作業などの機能の実施拠点が分散されていると、各工程間で商品の移動が発生することになります。また、倉庫内においても保管場所と加工場所が離れすぎている環境では、横持ちが発生する恐れがあります。

流通加工が必要な商品は、予め加工スペースの近くに保管しておくなど、移動距離を減らすことで横持ちの発生を防ぎます。

配送可能なトラックがない

配送先によっては搬入可能なトラックサイズに制限があるため、他拠点で小型トラックへの積み替えを行う必要があります。
この場合は、あらかじめ複数種類のトラックを用意したうえで配送ルートを最適化しておくことで、商品の積み替えを行わずに配送することが可能です。

ただし、複数納品先がある場合は、あえて他のトラックへ積み替えを行い、配送ルートを最適化することもあります。

繁忙期で商品が多い

配送量や保管量には限界があり、一定量を超えると他の倉庫への分散が必要になります。
これは繁忙期などに起きやすく、横持ちが発生する原因の1つです。1つの倉庫では商品を保管しておけない場合は、他拠点を周りながら商品を集荷することもあります。

また繁忙期では保管する商品数が増えるため、入荷や仕分けなどのタイミングでも横持ちが発生します。

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横持ちのデメリット

物流の横持ち(イメージ)

横持ちが発生することによるデメリットには、以下の3点があります。

  • コストの増加
  • 余計な時間の増加
  • 労働時間の増加

コストの増加

横持ちは拠点間の配送であり、輸送コストや人件費が発生するものの、利益を生む業務ではありません。配送時間の増加に伴い、ドライバーが残業を行わなければならない場合は、残業代やガソリン代なども増加します。

横持ちが発生すればするほどコストが増加し、利益を圧迫してしまいます。

下請けをはじめとした他の業者を利用している場合、横持ちで発生した業務は別料金になるケースもあり、余計なコストをなるべく減らす工夫が必要です。

余計な時間の増加

配送ルートの最適化をした最短距離での配送が配送業務の理想ですが、横持ちが増えると、その分余計な時間がかかります。場合によっては、積み替えや荷下ろしだけで1日費やし、最終届け先への配送までに1日余分にかかってしまうことも考えられます。

そのため、トラックの移動時間だけでなく、積み替えや荷下ろしにかかる時間も正確に把握し、配送スケジュールに組み込むことが重要です。

労働時間の増加

横持ちを行うと、ドライバーは他の拠点に寄ってから配送を行うだけでなく、積み替えや荷下ろし作業を担う場合もあります。その結果、労働時間だけでなく肉体的な負担も増えてしまい、ドライバーに負荷がかかります。

ドライバーが長時間労働になれば、その分の残業代もかかるため、まずは横持ちによる労働時間が増加しないような工夫が必要です。

物流の横持ちを改善する方法

物流の横持ち(イメージ)

横持ちを改善する方法には、以下の3点があります。

  • 余分な在庫を削減する
  • 商品の管理方法を工夫する
  • 適切な規模に機能を集約する

余分な在庫を削減する

保管している在庫数が増えると、その分スペースが必要になり、結果的に物流拠点が増えることで横持ちの発生に繋がります。また余剰在庫が増えると物流拠点が増えないまでも、倉庫内における横持ちが発生する可能性もあるため、適正在庫を保つことが重要です。

在庫数を減らすためには、生産計画や入荷数量の見直しが求められますが、そのためには在庫管理システムの活用が有効です。在庫管理システムを導入すれば、保管されている在庫量が明確になるため、適正在庫を保ちやすくなります。

さらに、商品の保管場所も確認できるため、横持ちをなるべく減らすための配車管理に繋げることも可能です。合わせて配車管理システムも導入しておくと、配車の適正化や配送計画が一元化できるため、無駄な横持ちを減らした配送を実現できます。

商品の管理方法を工夫する

保管している商品には、出荷頻度や加工の有無などそれぞれに違いがあります。異なる特徴の商品を一か所で保管していると横持ちが発生しやすくなるため、管理方法の工夫も大切です。

拠点が複数ある場合には注文数で保管商品を分ける、加工が多い商品は加工拠点に保管しておくなどの工夫をすると、横持ちの減少に繋がります。

このような管理方法ひとつで、拠点間だけでなく同一倉庫内での横持ちも減らすことができます。倉庫内での横持ちが減ると、商品移動にかかっていた時間の削減に繋がるため、倉庫内業務の効率化も可能です。

適切な規模に機能を集約する

拠点ごとに機能が分散しすぎていることが横持ちの増加に繋がるため、適切な規模に機能を集約すると改善することができます。

たとえば、保管・加工・仕分け・ピッキングなどの作業が全て別拠点で行われている場合、各工程に横持ちが発生してしまいます。しかし、保管拠点と各作業工程の機能を一拠点に集約すると、横持ちを減らすことが可能です。

機能を集約するためには一次的なコストが発生してしまいますが、横持ちでかかる人件費や配送費を削減することができます。そのため、削減できるコストとのバランスを考慮して、適切な規模に機能を集約しましょう。

まとめ:横持ちを減らして効率よく配送しよう

物流における横持ちとは、工場や倉庫など自社拠点間で行う利益を生まない輸送のことです。

横持ちは、物流機能の分散や商品が増える繁忙期、配送可能なトラックが少ないタイミングで発生することが多く、横持ちが発生することで、輸送費や人件費をはじめとしたコストや余分な配送時間がかかります。

これを改善するためには、適切な規模に機能を集約したうえで、余剰在庫を減らし商品の管理方法を工夫することが重要です。

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